2006年1月10日火曜日

ダンスは報われるか?

アメリカの心理学者ウォルスターによる有名な実験がある


コンピュータデート (Walster et al., 1966)では、
コンピュータで良い相手を診断するという名目で多対多のダンスパーティが行われ、
あるダンスパートナーへの好意度が、当初彼らによって評価された魅力度と相関があるかどうかが問われた。


人は「身体的に魅力的な異性に好意を抱く」傾向が科学的に証明されたという。
※ちなみに「好意を抱く」という意味は、この実験の場合「その後デートに誘った」かどうからしい。


ダンスパーティが実験の場として選ばれた理由は、そこが自己呈示行動が達成される状況である為だと考える。


一応述べておくと、被実験者の魅力とダンスの上手さの相関は評価されていない(出来ない)為、
「好意を抱く」に至る場合に「外見」と「自己表現」のどちらがより 支配的 なのかは不明である。
本当に「外見」で決まってしまっているならば、必死に踊っても寂しいもんだけども。


一方で、ヘレン・フィッシャーの「人は何故恋に落ちるのか?」には興味深い実験が載っていた。

「強烈な恋心は、愛する人の写真、歌、思い出のどれも同じくらい引き出すことができる」
恋心のトリガは、視覚のみではないとされる。

とりあえず、外見だけが決め手ではない!!
がんばれダンスを!!


ほっとしたのもつかの間、今日の日記がここで終わるのは、
恋心と、ダンスでの好意が、恐らく同一ではないであろう、という実感からである。
ダンスと、恋愛に関連があるとされる性的な独占欲との2つの間には、まだ何らかの火種が残っているかもしれない。
タンゴの歴史を追っていこうか。

そのうち。

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