2008年7月27日日曜日

素麺に見るタンゴの究極

猛暑真っ盛りの日本大陸

そんなときは素麺。


何気なく、
水にひたった素麺の水を切る。


こんなところにもタンゴがある。



たとえば、少しイメージしてみよう。



真夏のラーメン屋。

麺の水を切る汗だくの親父。







別にうどん屋でもいい。








チャッチャと、湯を切る大将。


湯を切る瞬間の全身の動きを見れば
ああ、すごく湯が切れている。
ということが一目瞭然だろう。



冷静に考えてみると
かなり超能力な事をやっているようにも見える。

実際、初めてアフリカから日本にやってきた青年がこれを見れば
こんなことを言うに違いない。


 あー。彼は昔 黒魔法使い か ゾウ使い でもやっていたのだろうか?
 まるでウドンに気持ちが伝わったかのように水が切れている!



タンゴを長年やっていると
何が不思議だか分からなくなってくるが

踊っている二人が
まるで意志が通じ合っているかのように動いていること

そしてその二人は
常に初めから計算されつくしているかのような動きを披露する



そんなことを考えているうちに
あなたもおなかが減っていることだろう。

ためしに素麺を茹でてみるといいかもしれない。



うどん屋のおっちゃんのように
派手にブンブンと振らなくても水は切れる。

水が離れる瞬間を極めてくると
たとえ上下の動きをなくしてみても水は切れるだろう。


水を含んだ素麺の重さとザルのシナりを
無意識的に計算して水を切っている。

とても短い時間だが、
手の筋肉の些細な動きがザルに伝わってから
素麺から水が切られる。


いざ文章にしてみると
極めてマニアックな無駄な観察のようにも思える。

しかしながら
これがタンゴのリードだと分かる人もいるだろう。



ためしに
相手を素麺だと思って
踊ってみてもいいかもしれない。

ものすごく緻密で計算されつくした
筋肉の動きがそこにある。



タンゴを初めて目にした時に感じた神秘。

少しレッスンなどでステップなんかを習ってみて
ああなんだ、意外に簡単だなと思えてしまう。

それからしばらくやっているうちに
一ランク上の緻密なムーブメントに気づく。


これに気づいてしまったなら

あとは自由自在に音楽に乗って
他にはない究極のペアダンスを楽しむだけだ。